実感のないこの10か月。本当に10か月も!?あっという間と言えばあっという間。でも、長かったと言えばそう、長かった。
父は兄が車で訪問して来ているのを知ると、いつも ❝じゃ、一緒に帰ろう!❞と、言っていたそうだ。そして、亡くなって、兄は父を家に連れて帰った。そう、ずっと帰りたかった家に。。。
あの時何も知らなかった私はただ毎日がむしゃらに赤の他人の世話をし続けていた。何も知らずに、そして何も知ろうともせずに。
私は無責任だ。
父がいたからこうやって成長して大人になれたのに、その恩返しをせずに今ものうのうと生きている。
偽善者というのは私のような人間の事を云うのかもしれない。だって、そうでしょ?あんた、自分の親を差し置いて他人の世話に明け暮れてたんだぜ。そんなのありかよ?絶対有り得んわ。
私はクライエントの間では大変人気なケアワーカー。
そんな肩書きを持っている自分があほらしくなる。
親の死に目に会えず、忙しいを言い訳に過ごしてしまったんだから。
後悔先に立たず。 まさにその言葉通り、これから死ぬまで一生この事を悔やんで生きていくのか。
多分、同じことが私にも起こるはず。そう、絶対に。
ごめんなさい。
今更そんな言葉で総てが解決する訳ではないだろうけど、言わずにはいられない。
ほんとうに、お父さん、ごめんよ。
今、父が気に入って購入した白い馬の絵はどうしているだろうか?
そして、父の部屋にあった父の叔父の描いた絵はまだあるんだろうか?
価値がどうのと言っているのではなくて、ただ、その二つの絵を気に入って飾っていた父の気持ちを感じたいがために目を凝らしてどんな絵だったか頭の中に思い浮かべているところ。
ほんまにごめん。
0 件のコメント:
コメントを投稿