多分、皆さんが思っていることと同じだと思う。
そう、言語力。英語です。痛い話をするようだが、この国で差別をされる原因の一つにこの国のネイティブを使えないこと。そうです。言葉です。
私は英語をある程度勉強してからこの国に乗り込んできた。しかし、私が思っていたよりも敵はかなり手強かった。本当に簡単に太刀打ちできないと思ったのが最初の4週間だった。
この頭の上から大きな岩が落ちてきたような思いが如何に私の初心を打ち砕いたか?でも、そのショックで私は荷物をまとめて帰ろうとは思わなかった。
まず、とにかくリスニング力が必要だ。勿論、話す力だって必要だが、兎にも角にも相手の言っている事が解らなければ、何も始まらないのだ。
話せるかどうかはまずは話す相手が言っていることの意味が解らなくてはどうしようもない。英語学校に行き始めて、今までの自分の性格すら変えてしまう程何も出来なかった。毎日、毎日、辛かった。言葉というものがこんなにも自分の表現力を剝ぎ取って、別人に変えてしまうものなのかと。とにかくすごく焦った。
一緒に住んでいたのはエジプトからの移民の夫婦。奥さんは結構発音もキレイに英語を話せるお方。それに比べて旦那様はとてもエジプト寄りのアクセントの強い英語を話す。それでも、私の英語はそれ以下だ。とても苦労した。出来る限り自分の部屋に籠ってしまった。その事を二人はたくさん心配してくれた。本当に申し訳なかったが、あの時の二人の優しさが私をとにかく孤独に追い込んでしまった。(ごめんよー。)
結局一か月後にこのお家とはお別れし、友達が住んでいたお家へ移って、ここでは少しホッとしたのだ。なぜかって?中国人(北京出身)の夫婦だったのだが、奥さんも英語を学ぶためにわざわざ別の国出身の人と暮らしたかったのだ。彼女とは毎日たくさん話をした。そのおかげもあり、私は英語で人と話す事に随分と自信が持てるようになった。
英語学校での伸びはまだまだだったと思う。でも、場数を踏んだお陰で話をすることに臆病ではなくなってきた。
英語学校が終了して、バイトも見つかって、そこでも英語を使うようになった。その頃には英語学校時代の友達との付き合いがあったことで、もっとちゃんと英語を話せるネイティブの友達も出来てきた。
そこからは本当に楽しかった。勿論、それでも語学力はまだまだだったけど、自分らしさが少しづつ顔を出してきたのだ。性格的に内向的ではないのに今まで大きい態度が出来なかったのに、その傾向が英語上達によって変わってきたのだ。
その後、結局2つ目の仕事も長続きしなかったのでその後旅行することにし、約4か月の一人旅をした。長距離バス(コーチ)を使って、結局交通費だけで1000ドルでオーストラリア一周を達成した。勿論、30年前の事なので、物価は低かったお陰だが、自分の英語力のおかげでかなりのお得なチケットをゲットし、ここまで抑えられた訳。旅の間には本当にたくさんの人たちに出会えた。これは本当に私の人生における宝物だ。今でもほとんどの旅の景色や体験を目を瞑れば頭に思い浮かべる事が出来る。
もっと行きたかったところもあったけど、4か月ではその総てを叶えることは出来なかった。また、機会を見つけて行きたいな。今度はRV(キャンピングカー)を買って行きたいところ、滞在したいところに自分の気が済むまで居たい。
面白かったのが、帰国の2週間前に体中のに蕁麻疹が出来た。これって日本に帰りたくないから拒否反応で出来たのだ。帰った途端に治ったから。
もう、1度目の帰国の時にはまたオーストラリアに帰ってくるつもりでいたのは言うまでもない。
ここまで書いて何が私をそこまで駆り立てたのか。それは自分一人で総て計画して失敗して、それでもまた立ち上がり、挑戦するという事にハマってしまったから。
モンキーマイアという西オーストラリア州にある半島に行った時、出発が朝5時だったと思う。目覚まし時計を持っているのが部屋に私しかいなかった。でもその朝なぜかアラームが鳴らず、私たち3人は長距離バスに乗り遅れてしまった。
するとその中の1人が友達を叩き起こして4時間半の道のりを車で送ってもらうようにお願いしたのだ。それって絶対断られるよね?普通なら。なぜか彼は快く私たちを次のバスの出るジェラルトンまで送ってくれたのだ。
ジェラルトン着いた時、3人で彼にせめてガソリン代を払おうとしたのだけど、彼はカッコよく、”また会えた時にビール一杯奢ってくれたらいいよ。”と軽く言って、また400kmの距離を一人で運転して行ってしまったのだ。
かっこええ!!!!
これ以外にも色んな素敵な旅人にお世話になりオーストラリアに魅せられてしまったのだ。私はこんな人間関係が持てるこのオーストラリアという国で暮らして行きたいと思ってしまったのだ。
その後、日本には2年間帰国したのだが、その後は又学生として戻ってきて今に至るという事だ。また学生やってた頃の話はまたの機会に。

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