息子Kは基本的に最初っからGiftedに属していると言い難い子供だった。
ま、今それを知ってしまってから振り返ると頷ける部分が多々あったか。。。
でも、特に歩き始めたのが速かったり、早く話した訳でも、一人で読書を独学で学んだわけでも、おむつが速く取れた訳でもなかった。
ただ違うなと思ったのは、自分がいくら先に起きても私が起きるまで絶対に起こさなかった。そして母乳をやめて(15か月半~)すぐ、2本のボトルのミルクを枕元に保冷して置いておけば飲みたくなった時に勝手に飲んで朝まで楽をさせてくれた。
いつも朝起きるのが早かった。4時半~5時というのがざらで、ベッドから出られない頃は静かにぬいぐるみなどで遊び、一人でベッドからはい出せるようになると、本を見たり、おもちゃで遊んだり、テレビを見たりしていた。
Mが生まれてすぐ(22か月)に洗濯物をソファに放りっぱなしていると頼んだ訳でもないのにいくつかとても綺麗に畳んでくれていた。
話し始める前から何か頼むと少し考えてからすぐに言われた通りの事をやってくれた。
あれだけ日本語で話し続けたのにその甲斐もなく会話として日本語を話してくれなかった。後でその理由を聞くと完璧に話せないのに日本語で話したくなかったそうな。ああ、完璧主義。
集中力はとてもある子で興味のある絵本を隅から隅まで1ページ毎にじっくり見てめくり、またまた次のページもじっくり見てとほとんど毎日繰り返していた。
5歳になってすぐにレゴにはまり、買ってもらった作り上げるタイプのセットであれば最初1、2回は手伝うように頼んできたが、こっちが忙しくしていると自分で作り方を考えて解決し完成させることが出来た。その時の集中力は並大抵のものではなかった。ずーっと作り方の本と自分の作っている物を見比べながら黙々と作っていた。今では16歳以上のレベルの物を2日か3日で完成させてしまう。同じものを何度も潰して作り直したりもしていた。
妹が泣くとどうにかして泣き止ませようと色んなことを試みて私と一緒になだめるのを手伝ってくれた。
ジョークが良く解ってとくにMr. BeanやFaulty Tower、そしてKeep it in appearanceというイギリスの番組を好み、小学校に入ってすぐに学校の先生からイギリスに住んでいたことがあるの?と聞かれたそう。というのもイギリス訛りが話す端々に入っていたからだ。(え?なんで?)
子供の素質は主に母系家族から来ると言われるが、私からではない事は確か。勿論、家の両親はとても頭のいい人たちだった。それでも努力をして築き上げたという感が強い。ああ、確かに兄は頭良かったなあ。
K本人曰く、自分の中に固有のアイデアがあってそれに従って算数の問題を解くので学校の先生が教えてくれるやり方では無いそう。そのおかげで自分のやり方にケチをつけられるととことん反論し、まあ、いつものいい子ちゃんがどうしちゃったの?という感じで担任の先生が心配した一幕も。とても頑固だな。職人気質のようだ。
そう言えば一度6歳の時に5つの二ケタの足し算を暗算で解いていた。どうやるかは口に出して言いながら足し合わせていく方法で、紙も鉛筆もあるのに書かずにどんどん足していってきちんと正解していた。7歳になって繰り上がりや繰り下がりのある足し算と引き算を教える時に繰り上がった数字を書くように言うと頑なに書かないといってそのまま計算していた。それも自分の頭で行っている計算を邪魔しない方法だったのかもしれない。
暗記するのが苦手なのに単語テストでいつも全問正解して帰ってきた。理由を聞くとサウンドアウトの方法を使うのと、その上本をたくさん読んでいるので一度見た単語だとほとんど間違いなく綴れるそう。それも暗記力のうちでしょ?違うの?
本読みについて一つ。うちでは英語の本は小学校に入るまで読ませたことがなかった。一番最初に英語の本を家に持って帰ってきたのは学校から持って帰ってくるHome readerというもの。
それを毎日学校から帰ってきてから読むのだが、基本最初に読めなくても2度目にはほとんど間違えることなく読めるようになっていた。そのおかげで毎日毎日新しいHome readerを学校から持ち帰り、どんどん、どんどん次から次へと読んだ。それだけ。
そうしていると3学期には2年生のレベル(Level 26)で読めるようになっていた。勿論クラスでそんなレベルまで読める子供はうちのKのみ。担任の先生にすごいすごいと褒められてやっとそんなにすごいのかと思った記憶がある。その時にはどの子も親がちゃんと取り組んで本読みをやらせていれば、みなKのレベルまでなれるんじゃないかと思っていたのだが。なんと怠け者の親がそろっているの?なんて単純に他の子の親の事を咎めていたなあ。すんません。
それでもその頃にはKが本当に他の子と能力的に違うなんて鼻から思っていなかった私であった。(マジ、そうですよ。嘘じゃないです。だって一人目の子ですよ。今どきの子供がそんなものなのかって思うじゃないですか?でしょ?)
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自信たっぷりの16歳と頭の切れる15歳に日々悩まされるシドニー郊外在住の母。 二人の子供達の教育や子育てうんぬんに苦悩しつつ、のんびり見守りながら毎日を送っています。 頭に浮かんだ事を思うがままにそして赤裸々に綴っております。
2014年7月23日水曜日
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