2015年9月20日日曜日

親友との時間

日本人にはあまり馴染みがないこと、それがスリープオーバー。こちらオーストラリアでは小学校中学年になると頻繁にある。お友達の家に1泊2日でお泊りすること。時には数人の友達が一度にという場合もある。これは主にはお誕生日会の一貫で。

夫はこれが嫌いだ。というのは今どき残念なことに一番信用できる人が子供たちに悪戯をすることが多いからだ。だから、基本的には行かせない。でも、お友達がうちでお泊りするのは大歓迎だ。というのはうちの子供たちが安全な環境でこのスリープオーバーを経験することができるから。

Kはこのスリープオーバーを一か月半前から楽しみに待っていた。この友達の両親が一泊お出かけするので面倒見て欲しいと頼まれたのだ。
それも今回は春休みの最初になるため、平日の学校の事を考えなくていいから。Kのお友達は今も19か月年上のアーロン。彼は物静かな子だ。どちらかというともっと年上の子供と付き合うのが得意そうな。例外にもKに対しては違うのか二人が一緒にいると話と遊びが絶えない。私もアーロンの両親も目を丸くしてなんでなのかと首をかしげていた。

一度Kに尋ねた。
私:❝どうしてアーロンが親友なの?❞
K: ❝なんでだろう。分かんない。❞と首をすくめた。

人間関係ってもっと動物的なのかも。感覚で相性が決まる。それもその動物の勘は意外とずっと続く。Kはアーロンとはかれこれ4年近い付き合いだ。

今日お迎えに来て話をしたところ、アーロンのお母さんは彼を違う学校に転校させるかもしれないそう。(内緒の話)もし、Kがこのことを知ったらどうなるだろう?勿論、小学校が終わったら彼は離れた中学校へ行く予定だ。それが1年早まったら。。。考えただけで問題だらけ。Kったら学校行きたがらなくなるかもしれないなあ。アーロンの方も大丈夫だろうか?

アーロンママは今の担任ののんびりした様子にイラついている。掛け算すらろくに理解できないアーロンを見て、❝中学に上がってこんな状態じゃどうしようもない。❞とお怒りだ。特にアーロンには二つ上のお姉さんがいて、今年から中学校に行き始めたもんだから、如何に中学校の勉強が大変になるかようく分かっている。

私だって怒ってるよ。O先生にはお願いしたいことがたくさんありすぎる。でも、私にはKをあと一年のために移動させる勇気はない。小学校生活を今の学校で知っている子供たちと終わらせてあげたい。ただでさえ、飛び級のおかげで6年生と問題あることもあるのに、これ以上一からというのはKにとっても、私にとっても厳しい。というか無理だ。

❝大丈夫。これからも学校外で付き合っていけば。二人はそれでもやっていけると思う。❞と私はアーロンママに言っておいた。その言葉に何の根拠もない。が、言わずに居られなかった。

この初めての友達という信頼関係を簡単に忘れさせてしまうのは勿体ない。これは私がもし、Kの立場だったらきっと自分の親友との仲を保つために親に努力して欲しい事だ。

後3か月かもしれないけど、二人が人生の思い出に残るようなことが出来ることを優しい目で見守っていたい。

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