2016年5月16日月曜日

これまでの長い道のり




Kが小さかった時、誰もが思うように自分が持つ感激や感動は親ばかの一つに過ぎないと思った。母にも❝あんた、それは自分の子供だからいいところ強調してしまうんだよ。❞と言われ続けた。

でも、今はその理由が単なる親ばかではなかったと知っている。

Kは入学当初から彼が学年下の2学年混合クラスに所属していた。Kindergarten(準備学級)では6人のキンディーの子供達と16人のYear1の子供達のクラスだった。

後にも先にもK1クラスは今までにこの年のみにあった希少クラスだ。この年にやっと学校の勉強をし始めて、Kは乾いたスポンジが水を吸うようにどんどん知識を吸収していった。

もちろん、英語で本を読み始めたのもこの年からだった。それでも、毎日、毎日、学校から持ち帰るホームリーダーというLevelが付いた薄っぺらい本を一緒に音読したものだ。

2学期終わりに担任の先生が❝K君は良く出来てるので、3学期からは1年生の宿題をあげるわね。❞と言われた。

勿論、最初は急に宿題が難しくなってちょっと戸惑ったが、いつも一緒に頑張ってこなしていった。

さて、1年生ではまたまた1,2年生混合クラスへ。
そこでもどんどん勉強して、最初のベストフレンドのベンとアーロンに出会う。(今もベンとはスクールバスで、アーロンともプレイデートで付き合いが続いている。)
その時には担任の先生が、算数でベンとKを競わせて二人はいい意味でお互いを高め合って、最後にはKもベンと殆ど同じレベル位まで出来るようになっていた。

年内最後のアセスメントで❝ベンは2年生の算数だけなのに僕は1年生と2年生の両方をやらされたんだ。だから、勿論、ベンの方が早く終了して、僕は最後までできなかった。❞とぼやいていたのを記憶している。

そして、問題の2年生。初めて1学年のクラスに所属。担任は余計な事はしないサラリーマン教師。そこで、Kが初めて荒れた。
❝学校に行きたくない。。。❞とぼやく。
セメスター1の成績表に❝先生に対する礼儀に欠ける❞とコメントが付く。勿論、詳しく知るために学校へ。校長は❝担任の先生が言うんだから、そうなんだろう。❞とあまり取り合う気なし。

そこで、丁度前々から思っていたIQ並びに学力テストをスクールカウンセラーに行ってもらう事にする。すると、同じ年齢の子供達100人中のトップ1だと言われる。❝私のカウンセラー人生で一番いい成績だった。❞と言われた。が、あまりピンとこなかった。

その時のレポートを担任に渡したが、彼女は全く特別なことをせず2年生を終了。(この時点で、校長に私はこの先生が私のどちらの子供も受け持たないことを希望すると彼女を担任候補から削除した。)

それによって3年生は3、4年生混合クラスへ。それでも❝退屈だ、退屈だ。❞を繰り返すので、スクールカウンセラーと校長と面談するが、改善しないので、担任を通り越して(これはその前の年の担任が何もしてくれなかったから、出来るだけ話をしたくなかったからなのだが。)教育省へ問い合わせる。すると担任が既にKと出来る4年生二人を組ませてアビリティーグループで勉強させていることが発覚した。かといって、Kはまだ退屈だと繰り返していたので、飛び級させることを考えていると伝えると、校長は過去の2ケース失敗しているから難色を示したが、担任は❝Kが出来なければ、誰も出来ない!❞とバックアップしてくれて3年生を終了した後に5年生に飛び級した。(ここの学校では過去12年間の間に3回あった飛び級ケースの最初の成功者となった。)

そして、この年はまた同じ担任の先生が受け持つ5、6年混合クラスに収まる。
最初はクラスメートとうまくやって行けるか、心配だったが、持ち前の面倒見の良さで今でもその時の6年生と仲良くしている。彼曰く、❝6年生は何でもできると思っているから、その気持ちをしくじらないように尊重して付き合っているから、僕は6年生と仲良く出来ている。❞と話していた。
そんな小細工しなくても普通に人と付き合いが出来るようにしていければいいのにと少し可哀そうになった私もいるのだが。

5年生の10月にそれまで担任の先生とスクールカウンセラーまだ退屈している事について何度も面談し、校長代理がスクールカウンセラーの提案で、数学のエクステンションとして、近所の中学校へ週1回訪問させてくれる事にしようと提案。(実はそんな事が出来ないかと私が最初にスクールカウンセラーに問い合わせたことによってそういう案が出たんだが。)

それでも結局1学期の最後に初めての訪問が実現し、今で教室訪問が一度会った状態だが、今週からはきちんと週2回から3回行われる予定というところまで漕ぎ着けた。

結局、これだけの事が行われるのに私は学校と少なくとも30回は交渉してきた。
住んでいるところが辺鄙だからって、そういう子供たちはどこにでもいる。

でも、環境によってそのディスカバリーが成されていないためにそういった子供たちに与えられるチャンスが大変少ない。でも、もし、同じように私の❝Journey❞をされている方々、諦めないでとことんまで立ち向かって欲しい。というのはこの学校じゃ駄目だと早くさじを投げて転校させたからって、あなたの旅はまた一から始まる。そしたら、途中まででも進んでいることに力を注ぐ方がずっと精神的に楽なのは見えている。

私だって勿論転校も考えたことがある。ただ、その学校に断られたことからここで踏ん張るしかないと考え直したから。

残念ながら、私立の学校に転校させるだけの財力はなかったので、私立に関しては良く知らないが、うわさで聞いている分には私立も公立も大して違いはないそう。(これはいくら宣伝していても、そういう子供の存在率と親の熱の入れ方に学校がどれだけ貢献しているかに依るという事。)

だから、今まさに動き始めたあなた!私のこれまでの3年近くの知識をここに記しておきますので、これがあなたにとって少しでも役に立つことを祈って一緒に頑張りましょう!

私の❝Journey❞もまだまだ続きます。だから、参考にしてください。

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