こんな事を考えてみた。
ギフテッドの子供を持っている人はさぞかし鼻高々だろう、普通の子供を持っている親たちはそう思うかもしれない。
ある意味、アメリカではギフテッドの教育プログラムを与えるのに英才、または早期教育を与えた子供たちが訓練によってギフテッドになると思っている。それは違います。英才教育や、早期教育でなれるのはハイアチーバーで、ギフテッドは訓練してなれるものではないのです。
ただ、みな誤解していることが一つ。ギフテッドって全然得している訳ではないんですよ。実を言うと一般の多数派に所属している方がずっと楽。これは本人にとっても、親にとっても言える。
こんな大変な仕事はない。はっきり言って、投げ出したいと思ったことが何度あったことか。(勿論、そんなことは出来ない。)
もしも、国がそのギフテッドについての理解をして、きちんと教育を施してくれていれば、多分、ギフテッドであることが得だと思える時もあるかもしれない。でも、そういうことはほとんど皆無で、まずはギフテッドとタレンティットを合わせて教育しようなんて思っているところから根本的に間違っていると考えることから始めないといけない。
ギフテッドをひとくくりに考えるのもまた間違っている。この中に、ADHD(attention deficit/hyperactivity disorder)や、2E(twice exceptional), ASD(autism spectrum disorder)等の症状を一緒に持ち合わせているために、ただ単にギフテッドである子どもと同じ扱いは出来ない。
ギフテッドって一言でいうと繊細に物事を見る事が出来るという意味では普通の人から見れば障害を持っているようなものである。
例えば、霊感を持つ人のようなもの。普通の人には感じられない感覚があるがためにこれは本人がそうなりたくてではなく、幸か不幸かそういう感受性を持ち合わせたがためにそういう生き方をせざろう得ない訳で、もし、聞きたくない、見たくないものが見えて、それを使って何か役に立つことをしようと思わない限り、それは邪魔な能力なのだ。
私はギフテッドではない。でも、ギフテッドの親だ。そのおかげで、最初その事を知らずにKを世話していた時に、なんて手の掛かる子供なんだ。他のお母さんはお世話するのに難なく出来ているのに。これって私の能力不足?と悶々と悩んでいた。
7歳の時にやっと答えらしいことをもらったが、今の今までその自分とは全く関係なかったことのおかげで、色んな文献を読み、そういうグループに属し、それでも、今Kの事が100%理解出来た訳ではなく、本当の意味でどこまで私はKの為にプラスになる事が出来ているんだろうかと疑心暗鬼な状態で、暗いトンネルを手探りで少しずつ前に進んでいるのだ。
それって羨ましいですか?
誰もが自分の子供に最善の環境を与えようと躍起になって頑張っている。これは子供に障害がある、難病がある、普通であるが、背が高いか低いか、太っているか痩せているか、ほくろがあるかないか、足が大きいか小さいか、髪が太いか細いか、頭が大きいか小さいか、そういった諸々の事すべてにおいて当てはまる事だと思う。
隣の芝は青い。そうだ。いつも自分を低く設定して思っていた。でも、多分私の芝も誰かにとっては青いのかもしれない。こういうのってきりがない。
私の芝の色が青いかどうか、是非、このブログで見極めて下さい。
それによって、もしかしたら、あなたの芝がずっと青かったことに気付くのも一つ、何かの指標になったらいう事ないです。
では、ごきげんよう!
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自信たっぷりの16歳と頭の切れる15歳に日々悩まされるシドニー郊外在住の母。 二人の子供達の教育や子育てうんぬんに苦悩しつつ、のんびり見守りながら毎日を送っています。 頭に浮かんだ事を思うがままにそして赤裸々に綴っております。
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