ここシドニーに住んで早20年、色んなことを経験から学んだ。
基本、こちらにいる平均的日本人よりは馴染んだつもり。
というのは、❝郷に入っては郷に従え❞を根本としてこちらの生活を受け入れてきた。というよりも私が外国人なんだから、受け入れざるを得なかったという事。
移民には何通りかのタイプがいる。
一つに、自分の国を追われて他に方法がなかったのでここに来た人、またはファッションでオーストラリアに住む他国籍のパートナーと結婚し、ここにとどまった人。
この人たちは自分の文化、伝統を大変引きずっていて、こちらの生活に馴染もうとしていない。オーストラリアに住む他の言語を話す人たちに、❝私たちと話すために私たちの言葉を学んでみたら?❞などととんでもない事を言う。(こんな事信じられる?)その結果、その人たちの子供たちが学校で色々と問題があっても、英語力のなさ故に放っておかれる。言い訳が、❝ああ、私は大人になっていい年をしてからこの国に来たから、コミュニケーションが取れないんです。❞じゃ、もし、自分の子供がいじめによって自殺してしまっても、もしかしたら、そうなる前に救えたかもしれないのに、この❝言い訳❞のお蔭で許されるのか?そんな事はない。でも、本当に必要性を感じていないからそれを言い訳に人とコミュニケーションせずに済ましていて、勿論、子供たちは納得いかないはず。なので、そういう子供たちは主にオージー化してしまい、最終的に親をナーシングホーム(老人ホーム)に入れてしまっておしまい。はたから見ていると大変残念だ。
次に、追われたのではないが、自国で働くより、効率よくお金が稼げて、教育もそれなりに受けられるからとりあえず子供たちが大きくなるまでここで育て、後は自国に帰ってしまうつもりの人。
この人たちはコミュニケーションも根性で付け、子供たちの教育には大変貪欲でこの国の子供たちのチャンスを奪ってでも自分たちの子供達により良い教育を受けさせる。だから、OCやセレクティブハイスクールに合格させるためなら子供達をチュートリングスクールや家庭教師を付けてでも、足りない能力を水かさを挙げて合格へ導く。ほとんどが、自国へ投資して、この国に貢献する気がない。だから、出来る限りの方法であらゆるプラスになる条件をむしり取り、最後にはバイバーイ!卑怯者呼ばわりされてもお構いなし。だって、ここにずっといるつもりないから。
最後に、上の二つに属するタイプだが、最終的にこの国でしっかり腰を据えてやっていくつもりの人。
将来をここに決めて、他の人たちと同じく、その上それよりも苦労が上乗せされているので、子供への期待と重圧は大きいが、自分の苦労を自然に見せながら育てているので、子供達も見習って頑張り、最終的には出来る限り一生懸命この国で生きていく。勿論、欧米へと進出する人たちもいるが、基本はここを基盤にそして親の面倒も最後は見ていく。
どのタイプに属するかはそれぞれの自由だ。でも、折角ここでやるんだから手を抜かず努力していくに限るように思う。部分的においしいところを取って生きていくのはなんだか腑に落ちない。
だから、私は子供達に対しても、自分に対しても3番目の方法で過ごしている。
自分の文化、伝統を全うするなら、何もこんなところで頑張る必要ない。だって、やりにくい。
日本語だって子供ら本人が本当にやる気があれば、中学校から始めても遅くはない。
ここの教育は自分の考えをしっかり述べられる基盤を作っている。英語も然り。世界で一番通用する言語だ。一番素晴らしい言語だとは思わないが、将来を見据えて英語が出来る方がいい。その上、第二、第三の言語が出来れば言う事ないが、それは一人一人の努力と興味の賜物だ。誰かに強制されて出来るようになるものではない。
そう考えてオーストラリア人としてこのコミュニティーに属し、この社会で骨をうずめるつもりで3番目の生き方をしている。その事に対して満足している。
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自信たっぷりの16歳と頭の切れる15歳に日々悩まされるシドニー郊外在住の母。 二人の子供達の教育や子育てうんぬんに苦悩しつつ、のんびり見守りながら毎日を送っています。 頭に浮かんだ事を思うがままにそして赤裸々に綴っております。
2016年5月24日火曜日
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